去年の暮れに発表された瞬間に
「あ、これは観まーす。生きる糧ありがとうございまーす。」と無意味に3枚程スクショ撮ったくらい楽しみにしていた映画を先日遂に観に行った。
「キャラクター」
何を隠そう、私は菅田将暉が好きだ。
最近は「糸」や、「花束みたいな恋をした」など数多くの話題作に引っ張りだこの彼である。
先日まで放送していたスーパーウルトラハートフルドラマ「コントが始まる」については1話から最終話、そりゃあもう隅の隅々まで、テレビに穴が開くほど拝見したが素晴らしいドラマだった。私もひょんなことから菅田将暉と神木隆之介と仲野大賀が頻繁に訪れるレストランでバイトなどしてみたい。給料なんて要らない。むしろこちらが時給払うから今すぐ働かせろ下さい。
さて、本題を忘れた方のためにもう一度言おう。
私はキャラクターを観に行ったのだ。
恋愛映画でもどんな作品でも本当に実在する人物かのように自然に演じる最強な男 菅田将暉だが、私は特に、こういう割と過激めな作品に出ている菅田将暉が死ぬほど好きなのだ。
私自身がこのようなサスペンスホラーが好きなのもあると思う。要するに自分の好きなジャンルの作品に自分の好きな俳優さんが出てたらそりゃあもう観ないのはバカ。高校時代の物理のテストが14点だろうが数学のテストが20点だろうがこれを観に行ったので私はバカではない。
さて、作品の話に戻る。
物語の内容としては
菅田将暉演じる売れない漫画家はある作家のアシスタントとして働いている。ある日作家から家のデッサンをしてくるよう頼まれ、ひょんなことからデッサンしていた家の中に入ることになるのだが、その家の家族は既に惨殺されており、去り際の犯人(Fukase)を目撃するのだが、敢えて見ていなかった事にして、その犯人を模写したキャラを主人公にしたサスペンスホラー漫画を描き、大ヒットする。しかしその作品を模範するように一家惨殺事件が次々と発生していき………?
的な感じの話である。
つい結末まで書いてしまいそうになった。危ねぇ。
とにかくスピード感。迫力。演者さん達の演技。全てが相まって半端ない作品だった。
何より殺人鬼を演じたFukaseさん。これが演技初挑戦だと聞いた時は震えた。いやいやいや、感性どない??????私はこの映画を見てからFukaseさんがどんな明るいお昼のバライティーに出ていても殺人鬼にしか見えない病気にかかった。全治2週間。
「いやぁ、そんな(笑) アーティストの演技なんてたかが知れてるでしょ(笑)」とか思ってる人が居たらそういう人ほど見てほしい。笑ってられるのも今のうちだ。多分映画終わる頃には無意識に土下座してるからな。
そして菅田将暉の演技力がこれまた素晴らしかった。感情、表情、全てがリアルで良い意味で生々しくて、没入感がえぐかった。帰りに本屋寄ったらあの漫画普通に売ってるんじゃないかとさえ思った。
これはネタバレになるが、「(お腹の子供これ双子じゃね……?4人家族じゃね……?)」と薄々思ってたことが当たってしまった瞬間の私は人生で初めてあんな自然に「オーマイガッ………」と思ったし多分家で観ていたら頭抱えて叫んでたね。走れ!!!!!走れ菅田!!!!!急げ!!!!!!といったそばから襲われる終盤の菅田将暉とFukaseの圧巻すぎる演技に関してはもうこれ手汗だけで500mlペットボトル満タンになるんじゃね?という謎の自信が生まれたくらいの迫力だった。
そして周りを取り巻くメンツの強さ。攻撃力5000くらいある。小栗旬の正義感強過ぎイケボ警察官といい、そんな小栗旬を信頼して共に行動する上司の中村獅童。あんなスタイルおばけ2人がスーツ着て並んで歩いてみろ。自然とレッドカーペットが見えてくる幻覚症状に見舞われる。
高畑充希ちゃんの良き妻具合も素晴らしかった。作品見た方なら分かってくれると思うけどもう本当優しくて優しくて良き妻過ぎて自分の人格が生ゴミに思えた。可燃ゴミに捨ててこよ。
これ以上話すとネタバレ過ぎて処刑されるので映画の内容の話はここまでとしよう。
大満足で映画館を後にした私だが、
ここで重大なミスを犯した事に気づく。
朝9時半〜の映画だったので終わったらお昼でも食べて帰ろうと呑気なことを考えていたのだが、なんせ私はあんな勢いで人が死んでいく映画を映画館で見たのは久しぶりだった。お察しの通り食欲は皆無となり3日くらい何も食べずにいけそうな気はした。皆様にはお昼ごはんを食べてからこの映画に挑むことを推奨する。
最後の最後にどんなアドバイスで終わろうとしてんだとは思うがとりあえず終わります。
あ、来年の月9「ミステリという勿れ」という原作の漫画も非常に面白い作品の主演が菅田将暉に決まったので是非観て下s(強制終了)